三峯神社の守護犬と犬にまつわる伝説

犬との深い歴史

秩父の山奥に鎮座する三峯神社は、古くから山岳信仰や修験道の霊場として知られています。その歴史には、犬との深い関わりがあります。

オオカミの伝承

三峯神社の起源には、オオカミの伝承が関係します。日本武尊（やまとたけるのみこと）が東征の際に、この地に迷い込んだところ、一頭の白狼が現れて道を案内しました。この白狼は神使とされ、三峯神社の守護神として祀られるようになったのです。

ヤマタノオロチ退治

三峰神社のもう一つの伝説は、ヤマタノオロチ退治にまつわるものです。スサノオノミコトがヤマタノオロチと戦った際、三峯神社の白狼が味方として加わり、オロチの尾を噛み切ったという伝承があります。

神使としての犬

これらの伝承から、三峯神社では犬が神使として崇められるようになりました。神社に参拝すると、多くの犬が放し飼いになっており、参拝者に親しまれています。犬は「お犬様」と呼ばれ、高い地位が与えられています。

犬にまつわる建築

三峯神社には、犬にまつわる建築物が数多くあります。

• 犬小屋（お犬様のご殿）: 犬が祀られている建物で、お参りする際にはお賽銭を納めます。
• 千匹犬: 千匹の犬が祀られていると伝えられる石像群。縁結びや安産祈願に御利益があるといわれています。
• 犬神苑: 犬が自由に動き回ることができる公園。お犬様と触れ合って癒されることができます。

犬と人間の共生

三峯神社は、古くから犬と人間の共生が培われてきた場所です。神社の境内では、犬と人がともに参拝する姿がよく見られます。犬は神使として大切にされ、参拝者とも仲良く接しています。

三峯神社の犬の種類

柴犬

三峯神社で飼われている犬のほとんどが、日本の在来犬である柴犬です。柴犬は中型の犬種で、明るく活発な性格をしています。神社では、約30頭ほどの柴犬が放し飼いになっています。

秋田犬

三峯神社には、柴犬のほかに、秋田犬も数頭飼われています。秋田犬は大型の犬種で、忠実で忍耐強い性格をしています。神社では、参拝者の案内役として活躍しています。

シベリアンハスキー

近年、三峯神社では、シベリアンハスキーも飼われるようになりました。シベリアンハスキーは中型の犬種で、友好的で社交的な性格をしています。神社では、お犬様の仲間として人々に親しまれています。

犬を参拝する際の注意点

三峯神社を参拝する際は、犬と触れ合う際には以下の点に注意しましょう。

• 犬に近づきすぎない： 犬は神使なので、一定の距離を保って接しましょう。
• 犬を驚かせない： 大きな声を出したり、急な動作をしたりすると、犬が驚いてしまいます。
• リードを付けない： 三峯神社では、犬は放し飼いになっています。リードを付けると、犬がストレスを感じてしまいます。
• 犬の糞の後始末をする： 犬の糞は飼い主が責任を持って後始末しましょう。
• 犬に食べ物を与えない： 犬の健康のため、参拝者が犬に食べ物を与えることは禁止されています。

犬とのふれあいのメリット

三峯神社で犬と触れ合うことは、心身ともに多くのメリットがあります。

ストレス解消

犬とふれあうと、オキシトシンというホルモンが脳内で放出されます。オキシトシンはリラックス効果があり、ストレスを軽減します。

心の癒し

犬のモフモフした感触や、無邪気な姿は、心に癒しを与えます。犬と触れ合うことで、孤独感や不安が和らぎます。

社会性の向上

犬と触れ合うことで、社会性やコミュニケーション能力が向上します。犬は相手の表情や感情を読み取ることができ、人との信頼関係を築くことができます。

まとめ

三峯神社の犬は、神社の歴史や信仰に深く関わっています。神使として崇められる犬は、参拝者に親しまれ、心身を癒しています。三峯神社を参拝する際は、犬とのふれあいを楽しみ、そのメリットを享受しましょう。